【こころの健康、大丈夫?】相談できる窓口と対処法をご紹介
【注意:この記事は令和2年4月12日時点の情報を元に掲載しています(リンク先を除く)】
こんにちは。
訪問看護ステーションのぞみです。
新型コロナのニュースばかりで、精神的に疲れてきました…。この先どうなるかわからない不安もあります。この不安を相談できるところってありますか?
読者さん
いつもと違う状況が続いて、これからどうなるのかわからないときは、不安や焦りの気持ちを感じる人は多いでしょう。
不安や焦りが強くなってこころの健康が崩れないように、悩みを1人で抱え込まず誰かに助けを求めるのが大切です。
通院中なら主治医や看護師に、訪問看護や訪問介護を受けているなら看護師やケアマネ、ヘルパーに不安や悩みを相談してください。役場の健康・福祉の担当窓口に相談するのも1つの方法です。
嬬恋村
住民福祉課保健室 0279-96-1975
住民福祉課 0279-96-0515
長野原町
長野原町保健センター 0279-82-2422
草津町
健康推進課(保健センター)0279-88-5797
今回は、そのほか国や群馬県、嬬恋村周辺の地域で「こころの相談」ができるところをまとめてみました。
不安あれば我慢せず、周りに相談すること
新型コロナウィルスによる普段とは違う状況を見て、自分の生活や健康に何かさらに影響が生じるのかと、不安や焦りを感じることもありますよね。
これまでうつ病や不安症に悩んできた人は、よりつらい思いをされているかもしれません。
この状況がいつまで続くかわからないからこそ、不安や焦りをさらに大きくさせることにもつながっているでしょう。
どんな心や体の不調であっても「いつもと違うな」、「このままの状態が続くと、さすがにしんどいな」など思うことがあれば、信頼のおける人や精神保健の専門家(精神科の医療機関や行政の担当者など)に早めに相談をすることをおすすめします。
「みんな同じ状況だし、周りではいつもと違うことが起きているんだから仕方ない」といって、心や体の不調を我慢しすぎることのないようにすることが大切です。
今回は詳しくは掲載できませんが、うつ病の症状などはこちらの厚生労働省のホームページにも掲載されています。
>>厚生労働省 こころの病気を知る「うつ病」
また「簡易抑うつ症状尺度(QIDSーJ)」では、16項目の質問に回答することで、うつ症状があるのかチェックすることができますので参考にしてください。
【国・厚生労働省ほか】 こころの健康相談窓口
はじめに国や厚生労働省関連の「こころの健康相談窓口」をご紹介します。
SNS心の相談
2020年3月18日から始まった「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」は、心の悩みをチャット形式で心理カウンセラーに1対1で相談できる窓口です。
開設されてから相談が殺到して、本来は3月末までの期間限定だったのが、4月以降も続けられるようになりました。
受付時間
平日(18:00〜21:30)
土日祝日(14:00〜21:30)
「SNSこころの相談」とは別に、新型コロナウイルス感染症に対する一般的な相談は、以下のところに相談をするようにしましょう。
・群馬県の電話相談窓口
電話:0570-082-820
時間:9:00〜21:00
※上記以外の時間 027-223-1111
・厚生労働省の電話相談窓口
>>「新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談(コールセンター)」
電話:0120-565653(フリーダイヤル)
時間:9:00〜21:00
・各都道府県の帰国者・接触者相談センターはこちらで確認できます。
>>「全国の帰国者・接触者相談センター(令和2年4月12日時点版)」
首相官邸が出しているサイトでは、いろいろな状況に応じた役立つ情報が掲載されています。
>>「新型コロナウイルス感染症 ご利用ください お役立ち情報」
働く人の「こころの耳電話相談」
全国の働く人やその家族、企業の人事担当者などからの相談(メンタルヘルスの不調など)を電話で受け付けています。
現在、相談件数が多くなっており、電話が繋がりにくい状況にあるようです。
電話:0120-565-455(フリーダイヤル)
月曜日・火曜日:17:00〜22:00
土曜日・日曜日:10:00〜16:00
祝日、年末年始除く
>>https://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/
LINEやチャットなどのSNS相談
年齢や性別を問わずに、若い世代の人たちが使い慣れたLINEやチャットで相談をすることもできます。
「10代20代の女性のためのLINE相談」や「18歳以下の子どもたちのためのチャット相談」もあります。
厚生労働省 SNS相談等を行っている団体一覧(2019年4月から)
【群馬県】 こころの健康相談窓口
群馬県におけるこころの相談窓口は、以下のとおりです。
なお、新型コロナに関する一般的な相談は、「群馬県新型コロナウイルス感染症コールセンター」へ相談をするようにしてください。
吾妻保健福祉事務所
吾妻保健福祉事務所の対象地域(中之条町・長野原町・嬬恋村・草津町・高山村)にお住まいの方は、眠れない・イライラするなどいったことで困っていたり、心配ごとがあれば電話で相談することができます。
所内相談【予約制】
電話:0279-75-3303
所在地:中之条町大字西中之条183-1
実施日時:毎月第2木曜日 14:00〜
対応者:精神科医師、保険福祉事務所保健師
所外相談【予約制】
電話:0279-75-3303
場所:吾妻郡内の管轄市町村(出張相談)
実施日時:毎月第4木曜日 14:00〜
対応者:精神科医師、町村保健師、保健福祉事務所保健師
群馬県こころの健康センター「こころの健康相談」
うつ病や依存症、ひきこもりなど総合的なこころの健康対策を行っており、こころの病気や健康に関する相談窓口となっています。
こころの健康センターでは、こころの健康に関する相談を以下で受け付けていますが、いずれの相談も継続的な相談やカウンセリングではなく、必要と判断されたときには医療機関の紹介や受診方法の助言が行われます。
電話相談
電話番号:027-263-1156
9:00〜17:00
月曜〜金曜(祝日・年末年始以外)
メール相談(群馬県在住の人のみ、1人1回限り)
相談は24時間受け付けていますが、返信には2週間ほどかかるようです。
詳しくはこちらの情報を確認してください。
群馬県女性相談センター(配偶者暴力相談支援センター)
配偶者や恋人から暴力を受けていたり、日常生活や人間関係で悩みがある女性の方が電話で相談できるところです。
相談料は無料で、秘密は固く守られます。
電話:027-261-4466
月曜〜金曜 9:00〜19:30
土曜 10:00〜17:00
日曜 13:00〜17:00
>>「群馬県女性相談センター(配偶者暴力相談支援センター)」
こころの健康相談第一ダイヤル
自殺予防を目的とした電話相談となります。
何よりも1人で悩まず、まずは相談をしましょう。
電話:0570-064-556
月曜〜金曜 9:00〜22:00(祝日、年末年始を除く)
PHS電話やIP電話、プリペイド式携帯電話、列車公衆電話、海外からは接続することができません。
ほかにも、相談内容別に窓口が分かれていますので、以下のホームページなどを参考にしてください。
長野原町社会福祉協議会「心配ごと相談所」
日常生活のいろいろな問題(生計・財産・家族・法律・離婚・老人福祉など)に対して、民生委員や児童委員などがアドバイスを行っています。
相談者のプライバシーは守られ、法律などに係る専門的な問題は専門機関を紹介してくれます。
電話:0279-82-4487
受付時間:8:30〜17:15
土日・祝祭日・年末年始休暇を除く
場所:長野原町老人福祉センター
新型コロナウイルス不安に対処するための方法
(https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/coping-with-stress.pdf?sfvrsn=9845bc3a_2より)
世界保健機関(WHO)では、コロナウイルスに対する精神保健対策として、このようなパンフレットを公開しています。
要約すると、以下のようなことが書かれています。
・危機に関して悲しみやストレス、恐怖、怒りを感じるのは普通のこと
・信頼できる友達や家族と連絡をとって話そう
・自宅で過ごさなければいけないときは、食事や睡眠、運動など健康に気をつけた生活習慣を保ち、メールや電話で家族や友達と社会的なつながりを持とう
・気持ちを落ち着かせるためにタバコやアルコールなどに頼らないこと。気持ちがとてもつらいときには、心理カウンセラーなどの専門家に頼ろう
・正しい情報と知識を持って、適切な対処行動をとること
・不安をあおるメディアを見たり聞いたりする時間を少なくして、自分が感じる不安や焦りも減らすこと
・過去につらい状況を乗り切ったときを思い出すと、気持ちをコントロールする手助けになる
まとめると、今の状況に不安を感じるのは当然のことと捉えて、その気持ちを誰かに話すこと、そしてなるべく健康的な生活が続けられるようにすることが現在の状況や不安に対処するポイントになるでしょう。
当ステーションのご利用者の中にも、テレビで流れるニュースを見てばかりいて気が滅入ってしまい、こころや体の不調が起きやすくなっている方もいます。
最新のニュースを追うことが必要なときもありますが、時に情報から離れて過ごす時間を持つことも大切でしょう。
こちらのNHKのサイトにも、不安からくるストレスに対処する方法がわかりやすく紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。
>>「新型コロナウイルスなど、不安からくる”ストレス”に対処するには?」
まとめ
1人暮らしや家族と同居、働いていてもいなくても、どんな状況であっても不安や焦り、うつ気分を感じたら1人でその気持ちを抱え込まないことが大切です。
家族や近くの親しい人、市町村の担当者、または今回ご紹介した相談機関になどに迷わず相談をしましょう。
訪問看護ステーションのぞみも含めて、相談できる機関がたくさんあることを知っていただければと思います。
訪問看護や精神科訪問看護などについてご質問などありましたら、こちらよりお問い合わせください。
訪問看護ステーションのぞみ
【注意:この記事は令和2年4月12日時点の情報を元に掲載しています(リンク先を除く)。新型コロナウイルス感染症等の情報については、必ず厚生労働省や首相官邸、各自治体(群馬県・市町村など)のウェブサイトなど公的な機関で発表されている最新情報を参考・利用するようにしてください。ご紹介している各相談窓口も新型コロナウイルス感染の影響で、受付時間などが変更している場合もあります。事前にご確認ください。】
【注意:本記事における情報の提供は、診断や治療行為ではありません。相談や診断・治療を必要とされる方は、適切な相談機関や医療機関への相談・受診をおすすめいたします。】